ドローンで屋根の調査・診断について

ドローンで行う屋根調査は、足場をかける必要もなく、屋根に登らずに行える為、費用や安全面からみても優れています。
台風で被災を受けた地域でも、ドローンを使った屋根点検が活躍しており、被災地の復興支援にも役立っています。

「屋根イノベーション」に掲載のある屋根工事業者は、ドローン診断のできる屋根業者のみとなっています。 このページでは、ドローンで行う屋根調査のメリット、デメリットや、「屋根イノベーション」で意識している対応について掲載しています。

また、屋根の診断調査は5,000円〜30,000円が相場ですが、「屋根イノベーション」からお問合せいただければ、調査費用は完全無料とさせていただいています。

ドローンで屋根の調査・診断をおこなうメリット

  • 屋根に登らなくて良い為屋根材を割るリスクがない
  • 足場を取り付けないので調査費用が安くなる
  • 屋根修理の悪質な訪問営業の嘘を暴ける
  • 職人さんの事故や命に関わる危険が減る

屋根に登らなくて良い為屋根材を割るリスクがない

あなたのお住まいのお家の屋根が点検・調査が必要な時期になっているのであれば、傷んでいる部分がある可能性が高い状況だと言えます。

もし、屋根の傷みが進んでいる部分の上を職人さんが足場にして歩いてしまったらどうなるでしょうか? 丈夫な屋根ならいいですが、かなり劣化の進んだ屋根の上に体重をかけたら、屋根材が割れてしまうかもしれません。

もちろん職人さんは、経験豊富なため、割れる可能性の高い部分は歩かないように慎重に調査をしますが、どんなに気をつけていても屋根材が割れてしまう事故が起きてしまうこともあります。
ドローンでの点検・調査であれば屋根に登らなくて良い為屋根材を割ることはありません。

足場を取り付けないので調査費用が安くなる

屋根の点検・調査を人の目で見てする場合は、屋根に登る為に足場を組み立てたり、ハシゴをかけたりして屋根に登る必要があります。
しかし、足場を組み立てたりハシゴが使えない環境であれば、そもそも屋根に登っての調査は難しいです。

また、お隣の住宅との隙間が狭かったり、立地が悪い場合は、足場やハシゴが使えないケースもあります。
お隣さんのお家に少し足場をはみ出させないと組み立てられない場合は、許可をえなければいけません。

そのようなことを行う必要がない為、調査の作業短縮ができ、一般的にドローンを使った屋根の点検・調査の場合、費用を抑えることができます。

屋根修理の悪質な訪問営業の嘘を暴ける

屋根は簡単に目視できない部分の為、業者側で嘘をついて契約させることも起きています。

PIO-NETに登録された相談件数の推移

項目 2021年 相談件数
訪問販売によるリフォーム工事 9,734件
点検商法 7,421件

※ここでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」としています。

参照元:独立行政法人 国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html

これは国民生活センターが受けた相談件数で、訪問販売の被害の一部にすぎません。
屋根イノベーションや、他の屋根工事業者への相談もあります。
騙されていると気づいていない方や、泣き寝入りをしてしまっている方も合わせるとどれぐらいの件数になるでしょう?

特に屋根修理は目視するのが大変なため、悪徳業者が嘘をつきやすい工事の1つです。
ドローンを目の前で使って状況が確認できることには、とても意義があります。
不正をさせないための方法としても、ドローンでの調査をおすすめいたします。

屋根イノベーション掲載の屋根工事業者は、すべてドローン診断が可能となっています。

職人さんの事故や命に関わる危険が減る

屋根の点検・調査をするのであれば、屋根に登りしっかりと見てほしいと思われるかもしれません。
確かに状態がどのようになっているか?どこに不具合が起きているのか?直接見た方が把握しやすいというのはあります。

ドローンが普及するまでの屋根工事業者は、直接屋根に登って点検・調査をすることが多かったため、どうしても危険がある状態でした。

2019年に千葉県で発生した台風15号で被災した家屋の修理の際の事故

台風15号で被災した千葉県で、家屋修理の際に屋根などから転落した事故が相次ぎ、少なくとも3人が死亡、101人が重軽傷を負ったことが18日、消防への取材で分かった。県は高所での作業は事故につながるとして、屋根にブルーシートを張る際は専門業者に依頼するよう呼び掛けている。

消防によると、自宅屋根を修理中の男性が転落して死亡。17日、自宅の屋根瓦を修復していた男性が転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。11日、1階の屋根の上で男性が死亡しているのが見つかった。消防は修理をしていた2階屋根から落下したとみている。雨どいの修理や、高所作業中にはしごから転落し、負傷する人もいた。(一部参照元から省略)

参照元:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/19424

大切なお家を守るために、屋根やお家の修理の知識や経験がない状態で修理を行った結果、3人が死亡、101人が重軽傷という悲惨な二次災害となってしまいました。

たとえ熟練の職人さんでも屋根の上という危険な状況に変わりはありません。
さらに、大工関連の職人さんの高齢化と、職人さんそのものの人数が減っているため、屋根を見られる人はどんどん減っています。
屋根を見られる職人さんは減っているのに、調査・診断の需要は増えている為、ドローンを使用した調査・診断が、屋根工事業界全体で促進されています。

ドローンで屋根の調査・診断をおこなうデメリット

ドローンを使用した屋根の調査・診断について掲載しましたが、ドローン診断は全てにおいて万能とは言えず、どうしてもデメリットもあります。

  • 飛行禁止区域の場合は点検や調査ができない
  • 風が強かったり雨が降ったりすると使用できない
  • 操作不良でドローンが落ちた場合はご近所さんに迷惑がかかる
  • 点検や調査のついでに行える応急処置ができない
  • 本当に詳細なことは直接屋根に登ってみないと判別できない

飛行禁止区域の場合は点検や調査ができない

ドローンは自由に飛ばして良い訳ではなく、扱いにはルールに基づき慎重にならなくてはいけません。

以下の法律などでルールが決められています。

  • 航空法
  • 小型無人機等飛行禁止法
  • 道路交通法
  • 民法
  • 電波法
  • 都道府県、市町村条例

上記以外にも守らなくてはいけないルールがあったり、比較的新しい分野なので新たにルールが決められることもあります。

どうしてもドローンを使用して屋根を点検・調査してほしい!と思っても、状況的に使えない場合があるのです。
また、屋根業者さんが法律やルールを無視してドローンを使った場合、施主がトラブルに巻き込まれることもあるようです。

「屋根イノベーション」に掲載のある屋根工事業者はルールに基づき使用することを徹底しています。安心して調査・診断依頼のご連絡をいただけたらと思っています。

風が強かったり雨が降ったりすると使用できない

ドローンの飛行は天候の影響を受けるので、強風時や雨天時は注意が必要です。
また、精密機械であるドローンにとって水は天敵ですが、「防水ドローン」や「全天候型ドローン」を使えば、雨の日でも飛ばすことができます。

ドローン飛行において、雨にも劣らないほど厄介なのが強い風です。
そんな風との相性が悪いドローンは、機体の性能や重量にもよりますが、基本的に風速5m/s以上からドローンはGPS位置を保持できず、操縦が不安定になりだします。
ドローン飛行の経験が少ない方であれば、不規則な風や、風力の強さに対応できずに墜落してしまう可能性が十分に考えられます。

国土交通省が発行している「無人航空機飛行マニュアル」では、無人航空機を飛行させる者が守らなければいけない事項として「5m/s以上の突風が発生するなど、無人航空機を安全に飛行させることができなくなるような不測の事態が発生した場合には即時に飛行を中止する。」と定義されています。
そのようなことから、いつ何時でもドローンを飛ばせられるわけではないと覚えていていただきたいです。

「屋根イノベーション」では、ドローンを飛行させる日は、必ず天気予報などによる風力のチェックは欠かさず、また、少しでも風が強いと感じた日は、ドローンを飛ばすかどうか冷静に判断することを徹底しています。

操作不良でドローンが落ちた場合はご近所さんに迷惑がかかる

屋根業者さんの操縦ミス、もしくは何かしらのトラブルが発生して、ドローンが落ちてしまうことも事例としてはあります。

ドローン自体に重量があるため、物に当たれば破損しますし、もし人になんて当たったら大怪我になってしまいます。

屋根調査でのドローン使用に限りませんが、以下の表はドローンが実際に落ちて事故につながってしまった日本全国での年度別の件数になります。

年度 件数
平成27年度 65件
平成28年度 113件
平成29年度 127件
平成30年度 144件
平成31年度 83件
令和2年度 71件
令和3年度 139件

※参考:無人航空機に係る事故トラブル等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)
平成31年度 https://www.mlit.go.jp/common/001292055.pdf
令和2年度 https://www.mlit.go.jp/common/001489732.pdf
令和3年度 https://www.mlit.go.jp/common/001408112.pdf

ドローンを使った点検・調査を行う前には、飛ばした場合に影響しそうな範囲のご近所さんには連絡を入れておく必要があります。

ドローンを飛ばす前に、きちんとご近所さんに連絡をしているか確認しておかないと、万が一の場合は、施主のせいにもされかねません。

屋根イノベーション」では、ドローンでの屋根調査・診断の際はご近所周りへの連絡もしっかりとさせていただきます。
また、風でドローン操縦が不安定になってしまう状況下でも慌てず最適な対応が施せるよう、日頃からの操縦練習をすることも徹底しています。

点検や調査のついでに行える応急処置ができない

ドローンで屋根の点検・調査をした場合、修理や補修が必要な不具合を見つけても、即時の対応はできません。
あくまでもドローンは点検・調査ために使われており、修理や補修などの応急処置はできません。

そのため、実際に屋根に登って点検・調査を行うよりも、ドローンは臨機応変に対応できないことを知っておきましょう。

雨漏りなど早い応急処置が必要な場合は事前にお伝えください。応急処置の必要な可能性が高い場合はドローン診断でなく、屋根に登らせていただき調査・診断、また応急処置をさせていただきます。

本当に詳細なことは直接屋根に登ってみないと判別できない

ドローンを使った点検・調査でよっぽどのケースは状況の把握ができます。
しかし場合によってはドローン診断だけでは状況を把握できない場合もございます。
そのような場合は、屋根に登って点検・調査を行わせていただきます。

屋根の診断調査は5,000円〜30,000円が相場ですが、「屋根イノベーション」からお問合せいただければ、調査費用は完全無料とさせていただいています。
納得できる屋根工事業者選び、結果として満足のいく施工内容に「屋根イノベーション」がお役に立てましたら幸いです。